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スローライフコラム その11

 

イタリアで出会ったスローフード <中編>

 

イタリアで出会ったスローフード <前編> を先にお読みください

〜イタリア滞在記〜

丘のてっぺんに見えるアグリツーリズモ
アグリツーリズモから望むアルバの町
前菜!
アルバの市場
バルバレスコのメイン通り
昼食をとったレストラン
バブバレスコの通りから
バルバレスコの町
 
 

さて、3泊の日程の旅行だったわけですが、初日、早朝ヴェネチアを出発し電車でアルバへ向かいました。乗り継ぎ2回だったかな。
アルバに到着したのは夕方。初日の宿はアルバのはずれにある1件のアグリツーリズモでした。
インターネットで前もって情報を調べ、予約し、印刷された地図を持って駅から徒歩で宿に向かいます。
地図を見ると、だいたい駅から徒歩で2、30分ほどでしょうか。
アルバの街を通り住宅街を通り、少しずつ登り道をゆき、住宅街のはずれまできても、宿が見つからない。地図ではこの辺のはずなのに・・・
そこで、道にいた人に訪ねると、あそこだよと指したひとさし指の向こうは丘のてっぺんでした。そこには確かに建物が見える。
そして、住宅街のはずれに小さな看板が。アグリツーリズモ『Paitin』
ついた!というには丘の上までまだ相当の距離。そしてやっと気がついたのが、ここは公共手段を使ってくる場所ではない!自家用車でくるんだ、ということ。とぼとぼと丘を登る。
そして辿り着いた念願のアグリツーリズモ。年末の閑散期に行ったものだから泊まった客は我々1組でした。
オーナーは30代後半くらいの夫婦でした。ブドウの木を栽培し、オリジナルのワインを作っている夫婦が経営するアグリツーリズモ。

お部屋に案内してもらうと、想像を遥かに超えるいい部屋。手前にリビングルームのようなものがあり、備え付けのキッチンもありました。
奥には寝室、そしてバルコニーがついていて,そこから麓のアルバの街が一望!これにはため息、はぁー。
さっそく、オーナーご夫婦がお茶でもどうぞと言ってくれました。母屋の方にあるダイニングルームのようなところで頂くコーヒー。
その部屋にある棚には自家製ブランドのワインのボトルが数本並んでいました。
値段はスーパーに売っているイタリアのワイン(1本安いと2〜3ユーロ、普通で7〜8ユーロくらいで買える。)と比べると決して安くありませんでしたが、こだわりの自信作のような気がしました。
夜、いただくワインのために1本購入。やはり作り手自身から直接買い,その土地でとれたものをその土地で食す、これほど贅沢なことはないような気がします。

暗くなる前にそのオーナーが所有するぶどう畑を歩きました。斜面にびっしりと並んでいるブドウの木。残念なことに,季節が冬だったため,ブドウの木はただの枯れ木でした。それでも想像力をかき立てて,一面のぶどう畑を描いてみる。。。だめだ、想像力に欠けるみたい。またブドウがなっている時期にくればいい、そう思ったりもしました。

場所によっては夜ご飯を提供するアグリツーリズモもあるのですが、私たちが泊まった宿はそうではなかったので、夜ご飯を食べに、ふもとの町にいく必要がありました。そういえば、この日は12月26日。イタリアではクリスマスの翌日の26日も休日で、そんな日はレストランとかお店は閉まっている確率が高いのです。駅からこの宿まで来た時も大半のお店が閉まっていて、開いていたお店は中華料理屋くらいだったような・・・。もしかして今晩は中華料理か!?という不安も実はあったのですが、宿のオーナーが開いているレストランを教えてくれて、車で乗せていってくれました。(彼らも友人とそこでご飯を食べることになっていたようです)
そこでは、前菜セットと、ピザを食べました。普段ヴェネチアに住んでいる私たちは見慣れぬ前菜に旅気分をあおられ、うきうき状態でいただく。(写真参考)
数日滞在してわかったのですが、この前菜セットはこの地方の代表的な前菜ばかりの盛り合わせらしく、どこへいってもだいたい同じような前菜セットが出てきました。
地方食というのが旅気分をさらにあおり、地方食をその地方で食べるということにとても満足。

翌日、アルバの市場を見学。町の至る所で生トリュフをみかける、が、見た目がどうこうという食べ物でないためか、値段が余りにも高いためか、それほど興味を持てませんでした。(食べ物にとって見た目というものも大切だと感じる。)
でも、食べたら美味しいんだろうな、香りがいいんだろうな、とちょっと想像してみました。
これもまた、いつかぶどう畑がぶどうでいっぱいの日にここに戻ってきて食べられればいいかな。

私たちはアルバの町で一つの決断を下しました。
『車を借りよう!』
やはり、田舎町は自分たちの足、公共交通を使うには限界があるから。
ガイドブックとか特に持っていなかったので、近くにあったガソリンスタンドでレンタカーを借りれる場所を聞くことにしました。
レジのお兄さんに聞いたところ、すぐ隣にいた別の客が自分はレンタカーの会社のものだといい、レンタカーの会社に連れて行ってくれると言います。偶然すぎる話に一瞬戸惑ったけど、レンタカーのパンフレットも持っている、よし、ついていってみよう。
疑ったお兄さん、悪かった。。。彼は立派に私たちをレンタカーのオフィスに連れて行ってくれました。
ただ、ちょっと町から外れたところにあったので、正直車の中でも若干の不安を感じました。
そこで、(意外と簡単な)手続きをし、レンタカーをゲット!HertzとかAvisとかの大手ではない、ローカルな会社だったためか、値段がとっても安く、車はイタリア産のFIAT。

車を借りた私たちはもう自由人。まずはアルバにあるツーリストインフォメーションで情報収集。周辺マップ等をゲットし、最初に向かった町はバルバレスコという小さな村。
イタリアの赤ワインの王様と言われる”バローロ”に並んで”バルバレスコ”というワインが有名な町。
アルバの街をはずれ、上り道を進んでいきます。かなり高いところまで登っていきます。見晴らしのいいところで車を止めて丘のしたを見下ろすと、そこは一面ぶどう畑。まさに圧巻!いったいこの畑から何杯のワインが出来るんだろうと、つい考えてしまう。。。
ぶどう畑をみながら車を進める、と、丘の上にバルバレスコの町発見。
それは、びっくりするくらいに小さな町でした。町の入り口に駐車場があり、ツーリストインフォメーションがある。
そしてそこからメイン通りがまっすぐ一本。突き当たりに教会があり、その距離100メートルか200メートルくらいか。
ひっそりとしたバルバレスコの町。車を止めて歩くとワインの香りが漂ってきました。
イタリア語でカンティ−ナといわれるワイナリーが連なる町。おそらく建物等にワインの香りが染み付いているのかもしれない。
そのワインの香りが、この町のワインとの一体感をよりいっそう強めてくれます。
突き当たりの教会の横には見晴し台のようなところがあり、そこに辿り着くと、丘の上にあるバルバレスコの町の麓の方がみえました。そしてもちろんそれはすべてぶどう畑。

教会の隣にあった質素な建物。そこは食堂的な雰囲気でした。
軽い食事でもと思い、そこで昼食をとることに決めたました。
が、はいってみると、わりとちゃんとしたレストラン。一瞬ひるんだけど、やはりそこでランチを食べることにしました。

そこではパスタをいただく。何のパスタだったかはっきりと覚えていないけど、絶品だったことは間違いなし。
そして、もちろんバルバレスコのワインをいただく。このワインの香りが染み付いた町でそこのワインをいただく。
またまた、贅沢なことをしてしまった。。。

まだまだ続くので続きは後編へ

  → <後編>に続く・・・
 
<text/photo:Chie Ubaura>
 

 

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