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遠見和紙工房 |
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川に架かる橋 |
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愛犬2匹(親子) |
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和紙乾燥中 |
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能登仁行和紙を作られている遠見和紙工房にて和紙漉きを体験して来ました。
遠見和紙工房は輪島市の三井町仁行というところにあります。能登は七尾に生まれ育った私にとっても初めて足を踏み入れたエリアでありました。
山の谷間に川が流れていて、川の流れる音が響き渡っていました。
本格的な冬に入る直前の、比較的寒い日でありましたが、その川沿いに1軒の工房。煙突から煙があがり、その光景がその中にある温かなものを感じさせてくれるようでした。
川にかかる木の橋を渡り、畑の横を通り抜け、工房へと辿り着きます。
工房の周りには和紙の材料となる様々な興味深いものがおいてありました。
そして中へ足を踏み入れると、和紙を作る古い道具がならんでいました。
初めて見る道具なのだけれども、どこか懐かしい気分にさせてくれるような手道具たちです。
中で出迎えてくれたのは遠見京美さん。この能登仁行和紙を義父である遠見周作さんより受け継いで守り続けていらっしゃる方です。
10代で嫁いでから40年近くこの和紙づくりに携わっているそうですが、いやだと思った事は一度もないと言っていた事がとても印象的で、とても自然体な感じの方でした。
遠見さんの作る和紙は、能登の自然をふんだんに使い、その和紙を見るとはっとさせられます。私たちが普段の生活で見落としてしまいそうな自然の素朴さや素朴さゆえの美しさ、有効性などを改めて気づかされます。
遠見さんの和紙には季節の野草が使われていたり、スギやあて(能登ヒバ)の木の皮が使われていたり、海藻やくずなどで出来たものもあるそうです。
すべて能登でとれるもの。
能登の自然が和紙となってその素朴さや魅力を十分に表現している気がします。
さて、和紙づくりの体験をお話しするのでしたが、能登仁行和紙の魅力にすっかり取り付かれてしまった私であります。
水の中にコウゾが混ざっているところに、四角い枠に竹のすだれのようなものを敷いたものをざぶんといれ、すだれの隙間から水分を落とし、手で枠を前方、後方と動かしながらコウゾを枠の上で均一にしていきます。
ある程度均一になったら一度台の上に置きます。そして今回はまずハーブの押し花を使い、それらをコウゾの上に並べました。
そして押し花の上にさらにコウゾを溶かした水をかけます。あとで草花がはがれないようにするためです。
そして次に、すだれを枠からはずし、和紙より一回り大きい布の上に紙の部分を下向きにして乗せます。すだれを両手で真ん中から外側へと軽く撫で、水分を出します。
そしてすだれだけをめくり、紙は布の上に乗せておきます。
紙の上にさらに布を敷き、次の紙を乗せる準備をします。
こういう手順で、3種類の紙をすきました。
一つは先ほど言ったハーブを使って、二つ目は以前コラムでお話しした能登半島の増穂が浦というところでとれるさくら貝を使って、そしてもう一つは紅葉したモミジを使って。
紙を漉いたところで次にするのは、乾燥です。
工房の中に細長い、山の形をした道具がありました。両側に2面の広い面があり、そこが温まっています。
中が空洞になっていて、そこに薪をくべて火がついていました。
面に先ほどの紙と布を一緒に貼り、火の熱で紙を乾燥させていくというわけです。
(口ではうまく説明できないので、写真を参考にしてください)
こうして乾燥すれば和紙の出来上がり!
私たちが体験させてもらったプロセスはシンプルなものでしたが、そこまでやる下準備の事を考えるととっても手間ひまかかるものである事は容易に想像できます。
野草やハーブなどがタウンページや新聞など使ってたくさん押し花にされていました。和紙の原料となるコウゾなども木をたていて取り出したり、煮たり、あとは乾燥のための薪をくべたりと、どれもこれも全部手仕事で手間ひまがかかるものだと思います。
それにしても、和紙は日本の先代の人々が考えた誇るべきものであり、魅力的なものである事を痛感した体験でした。
能登の様々なところでこの和紙を建築に取り入れているようです。
私も建築をやる人間として、この和紙の素材にこれからはもっと注目し、私自身も生活の中に積極的に取り入れていけたらと思いました。
能登は奥が深い、しみじみそう思います。 |